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» 2017年09月20日 11時00分 公開

企業経営の柱、財務を読み解く:財務知識だけではない、優秀なCFOの“条件” (3/3)

[鈴木亮平,ITmedia]
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いつでもCEOの代役を担える覚悟があるか

――最後に、活躍できるCFO(稼げるCFO)の条件について教えてください。

下村: 市場から求められる優秀なCFOとは何か。簡単にいえば、企業価値を高められるCFOが市場から必要とされます。

 例えば、ソニーには吉田憲一郎CFOがいます。彼の年収は現在3億円を超えており、市場から高い評価を受けているCFOです。なぜ高い評価を受けているのか。それは彼が企業価値を高めることに大きく貢献したからです。

 彼は2013年にソニーのCFOに就任すると、採算性の悪い事業を売却するなど思い切ったコスト構造改革を実施しました。近年の業績改善の要因の1つはこの構造改革です。同社の株価はCFO就任前と比較して約2倍近く高くなり、時価総額でいうと、数十億円向上したことになります。

 経営や財務に関する知識も必要ですが、このように企業価値を高められるCFOになるためには、いつでも自分が“CEOの役割も担える”という感覚でいることが何よりも重要です。たまたま役割が財務関係に寄っているだけであって、決して上下の関係はないのです。CFOは「自分も経営者である」という自覚を持ってリーダーシップを取り、日々の経営に向き合わなくてはいけません。

 CFOだけでなく、CTO(最高技術責任者)もCOO(最高執行責任者)に関しても、同じことが言えます。

 しかし、日本ではまだまだ、単なる「担当領域のトップ」という認識が強く、CEOですら、そのように勘違いしている人が多いのが現状です。まずは、そこの認識を変えていかないと、優秀なリーダーは生まれませんし、企業の競争力を高めていくこともできないでしょう。

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