さすがの関口氏も、この発言には「えっ?」。しかし張本氏は「いや、やっぱりね。行ったり来たりね、芝居の幽霊じゃないのにね。(日本で)やってもらいたくない。荒らされますよ、日本プロ野球界が」と真顔でのたまった。
案の定、ネット上ではこの模様を報じたニュース記事が大きな話題を呼んで炎上。「一体どんな思いで『荒らされる』という暴言を吐いたのか」「イチローをここまで嫌う理由が分からない」などと張本氏に批判の声が集中した。
日米双方の球界で今やレジェンドとなっているイチローを「芝居の幽霊」扱いしただけでなく、日本球界復帰についても「荒らされる」という乱暴な言葉を用いながら反対する立場を明確に示したのだ。世の中から怒りを買ってしまうのも当然である。
だが実を言えば、張本氏はイチローのことを嫌っているわけではない。事実、この番組内でも「イチロー(の去就)が一番心配」と自ら切り出している点は、張本氏が日本の誇るレジェンドに対しての思いを垣間見た重要なシーンであったと考える。
その後に「戻ってほしくないわね」や「芝居の幽霊」「荒らされる」といった問題発言を重ねたことに関しても、もう1度これらの言葉を整理し直せば、張本氏がイチローに対して実は“どこも契約するところがないから日本にとりあえず帰ってプレーするのではなく、最後の最後までメジャーリーガーとして現役を全うしてほしい”という思いを抱く本音の裏返しであった可能性は極めて高い。
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