取引の詳しい手順は、アプリを立ち上げて(1)ナンバープレートが映っている状態で斜めから車体の写真を撮る、(2)メーターパネルの写真を撮る、(3)車検証に書かれたQRコードをスキャンする、(4)車体のカラーなど簡単な質問に答える――の4ステップ。
AIは膨大な車と相場のデータを学習しており、写真とデータベースを照らし合わせて(1)事故車であるか否か、(2)走行距離、(3)年式――などの要素を判断し、正確な価格を算出する。
相場の変動を考慮に入れ、算出した買い取り価格の有効期限は1週間とするが、一度決定した買い取り価格は一切減額しない点もこのサービスの特徴だ。
DMM AUTO事業部 マーケティング部長の出村光世氏は「実店舗での買い取り交渉では、査定後に不備が発覚すると価格を下げるケースがほとんど。だが当社の査定額に“二言”はない」と強気の姿勢を見せる。
「状態が思わしくない車が届くリスクも確かにあるが、いかなる場合でも買い取り価格は変更しない。コストがかからない体制を設けた背景には、こうした損失を吸収する狙いもある。IT業界で一定の地位を確立し、企業体力がある当社ならではのビジネスモデルだ」と出村氏は自信を見せる。
今後はWeb上の動画広告などによって認知度向上を図っていく。出村氏は「ユーザーの反応が楽しみ。服を買い替えるような手軽さで、車を乗り換えられる時代を作りたい」と期待を語った。
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