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SNSでニヤニヤしてしまう、「転身ポエム」を分析してみた常見陽平のサラリーマン研究所(4/5 ページ)

» 2018年10月26日 07時43分 公開
[常見陽平ITmedia]

D副編集長から「連載終了」を言い渡された

 ここまで読んでお気付きになった読者もいらっしゃるだろう。約2年間に渡って続いてきたこの連載が、今回で終了である。PV低迷などで、D副編集長から「連載終了」を言い渡されたのである。

 今回のコラムは「転身ポエム」をネタにしているので、最後に「連載ポエム」をお送りする。以下、どうぞ。

 お別れは突然やって来る。そして、たいていはすぐに終わってしまう。しかも、年々、どこか味気ないものになっている気がする。

 引退も解散も悲しいお別れの知らせも、冷徹なまでに、スマートフォンのポップアップが伝えてくれる。こちらの事情などお構いなしに。

 連載終了の知らせもそうだった。あれは、熊本での出来事だった。セミナーに180名が集結し、会場は満員である。主催者から結構な額のギャラを受け取った直後に、D副編集長から「連載終了」のお知らせが届いたのである。

 悲しかったし、悔しかったが、まったく異論はなかった。この連載は、“お荷物”そのものだったからだ。2年前を振り返ると、最初の担当S君に声をかけられときは、狂気乱舞した。ついに、筆者もITmedia ビジネスオンラインで連載を持てるのか、と。しかし、S君の期待に応えることはできなかった。

 先ほど「PV低迷」と書いたが、ヒット記事がなかったわけではない。最近で言うと、育児マラソンの記事がよく読まれた。しかし、それくらいだ。

 何かを変えたいと思って書き続けたけれど、大きく変えることができなかった。がんばって打席に立ったけれど、空振りが続いた。ライトで9番だった少年野球時代、補欠でレシーバーだったバレー部時代などを思い出した。

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