フォロワー30万人! なぜキングジムのTwitterに人が集まるのか水曜インタビュー劇場(中の人公演)(3/5 ページ)

» 2018年12月12日 08時03分 公開
[土肥義則ITmedia]

「試験的にやってみない?」と言われて

土肥: 妹さんは、そのときから担当しているのでしょうか?

妹: いえ、ワタシは13年4月に入社したので、当時は「姉」だけですね。社長に「1日に、10投稿してくれ」と言われたのですが、継続するのは難しい。1日、2日であればなんとかなるにしても、週5日ペースになると……。営業日が年200日あるとして、1日に10投稿するとなると、年2000ほどつぶやかなければいけません。自社商品を紹介しようと思っても、2000もない(笑)。すぐにネタが尽きるわけですよ。

 そこでどうしたのか。「おはようございます」「お昼に〇〇を食べました」「いま、こんなことを考えています」といった感じで、企業アカウントにもかかわらず、パーソナルな情報をたくさん書くようにしました。無機質な文字が並んでいるのではなく、そこに「人」を感じられるような内容ですね。当時からこのようなスタンスでやっていて、いまもそれは変わっていません。

キングジム名物の「きん きん きんようび キン キン キングジム」。このツイートを見て、「あ、今日は金曜日だな」と感じる人がいるとか

土肥: 妹さんはどのタイミングで、Twitterを担当するようになったのでしょうか?

妹: 2013年10月です。「試験的にやってみない?」と言われて、1週間ほどやることに。

土肥: そのとき、どのように感じましたか?

妹: 当時、フォロワーは数万人を超えていました。「ワタシが登場して、フォロワーが半分になったらどうしよう」「自分のような人間がやっていけるのだろうか」などと、不安ばかり感じていました。

 そして、初日。かなり緊張して、冷や冷やしながら「よろしくお願いします」とつぶやいたところ、「待ってました!」といった言葉をたくさんいただいたので、「ここであれば、自分でもなんとかやっていけるかも」と感じました。その後、何度かスポットで登場して、16年3月から17年5月まではワタシだけで担当することに。以降、メインは姉で、ワタシはスポットでつぶやくといった形です。

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