土肥: Twitterを担当することになって、他社のアカウントを参考にしましたか?
妹: はい。個人アカウントで、100社ほどフォローしました。さまざまなツイートを分析するなかで、「これはおもしろい」「これはそうでもない」といった具合に投稿をわけて分析しました。たくさんの投稿を読んでいくなかで、内輪話はいまひとつであることが分かってきました。
個人アカウントの場合って、内輪話が多いですよね。お互いによく知っている仲なので、自分たちの言葉で話を進める。でも企業アカウントでそれをやってしまうと、フォローしている人が疎外感を覚えるんです。「ちょっと何を言っているのかよく分からない」「自分には関係ないや」となって離れてしまう。
あと、同じ人ばかりと会話をしていると、フォロワーは「また、あの人ね。いつもそうだ」と感じてしまう。そうすると「自分には関係のない話ね」となって、離れていってしまう。Twitterはみなさんとつながることができるツールなのに、特定の人ばかりと会話をしていると、いつの間にか話しかけづらい状況になってしまうんですよね。そうなると本末転倒になるので、できるだけたくさんの人と会話をするように心がけています。
ただ、どうしても内輪話になったり、同じ人と会話をしなければいけないことがあるんですよね。そうした場合、どうするのか。前の会話を引き継ぐような形でつぶやいて、そのツイートを読んだ人でも流れに付いていけるように心がけています。
土肥: ふむふむ。一方、おもしろかった会話は、どんな内容でしたか?
妹: 企業同士のやりとりは、おもしろいなあと感じました。例えば、電機メーカーと文具メーカーの会話って、あり得ないですよね。接点がほとんどないので。よく分からない組み合わせでも、会話を見ていると、フラットな雰囲気を感じることができる。まるで友だちと会話をしているかのような感じで、とてもおもしろいなあと受け止めることができました。
ただ、企業同士の会話だからといって、なんでもかんでもおもしろいわけではありません。やりとりを見ていて、「これ、台本があるんじゃないの?」と感じるようなことがあれば、ちょっと冷めてしまう。というわけで、台本がなく、わざとらしさを感じられないやりとりは、ものすごくおもしろいですね。
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