インタビュー
» 2018年12月26日 08時32分 公開

マツコが絶賛した予約殺到の「できたてポテトチップ」! “神がかったうまさ”の舞台裏に迫る中小企業が大企業に勝つ方法(3/6 ページ)

[中西享ITmedia]

「これからはネット時代」

 大ヒットを経験し、ネット時代が到来したことで、売り方にも転機が訪れた。ITに詳しい経営コンサルタントで、トポロジー(埼玉県北本市)の鈴木徹社長が「これからはネット販売が伸びる時代なので、ネットを活用して売り上げを伸ばそう」と岩井社長に提案したのだ。ポテトチップの製造には精通している岩井社長だったが、ITを活用した販売戦略については素人だった。そこで鈴木社長の知恵を借り、ネット販売にも力を入れることにした。

 ネット販売ならば注文を受けてからでも短期間で届けられるので、土産物店やスーパーに並べるよりも菊水堂のポテトチップのおいしさを味わってもらえる。またネット販売には、ほかの販売ルートと比較して利益率が高いという利点があるのだ。送料についても、ほかの販売ルートの場合はメーカーが負担する商習慣になっている一方、ネット販売では消費者が負担するのが当たり前になっている。このため、送料が節約できる点も、メーカーにとっては経費削減になるのだ。特に今の時代は、人手不足で輸送コストが上がってきているため、消費者が負担するのとメーカーがかぶるのとでは、利益面で大きな違いが出る。

 ヒット商品が出たからといって、岩井社長に浮かれたところはない。「売上増は追い求めない。子どもが安心して食べられるようなよい製品を作り続けたい」と、今後も背伸びをしない経営を貫こうとしている。

phot 鈴木社長がITと物流の面で菊水堂を支援した
phot ヤマト運輸の配送スケジュール
phot 工場は全てカメラで監視されていた

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