若者が従来通りの20歳の成人式にこだわる理由について、日本財団の担当者は「セレモニーとして式を楽しみたいという点が大きい」とみる。一方で、同財団の18年9月の同様の調査では、成人年齢の18歳引き下げについて若者の6割が「賛成」と回答している。成人年齢の引き下げには同意しつつも、成人式は成人式で同級生と集まりお酒を飲むイベントとして楽しみたいと考えているようだ。
自治体側にもそうした若者のニーズをくんだ動きが出ている。埼玉県蕨市では民法改正後の23年1月の、同市の成人式に当たる「成年式」を、18歳でなく20歳を対象にすると発表している。高松市も「18歳の多くが高校3年生であり、進路の選択に関わる時期に当たることから、教育的な配慮」という理由で、20歳の成人式を続けるとしている。
また、例年メディアで大きく取り上げられる“荒れる成人式”。調査では、28.5%の若者が「新成人の騒ぐ気持ちは分かる」と回答した。ただ、「成人式で騒いでみたい」と回答した若者は全体の12.9%にとどまった。
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