当記事でも自社と同じような価値を提供している競合企業として、ユニクロをピックアップし、実際にサービスを体験することによって収集した顧客視点での情報をカスタマージャーニーマップに整理していくという流れで、作成手順をご説明します。
競合他社についての情報を収集している段階では、定量情報を集めるには限界がありますが「どのような瞬間に何を感じたか」「何が意思決定の要因となったか」といった情報に力点を置いて、実際に1人の顧客として集めていきます。また、自分自身がペルソナの人物像と懸け離れている場合には、ペルソナに設定した人物像に近いメンバーと共に情報収集し、顧客視点のイメージをつかむのが良いでしょう。
収集した情報に基づいて、顧客が体験するプロセスを主要な段階に分類します。例えば「(商品の)購入」をゴールとした場合に、「認知・情報収集・店舗への来店・購入」といった段階に分けることができます。
次に、分類した各プロセスにおいて、顧客がどのような行動をとっているかを整理していきます。この時、顧客がその時々でどんな媒体を通じて、企業が提供する価値に触れているかを表す「タッチポイント(顧客接点)」を合わせて整理します。タッチポイントにはWebサイト、ブログ、アプリ、予約システムなどのオンラインのモノから、店舗や店員、商品ディスプレイ、チラシ、クーポンといったアナログのモノまで含みます。
各プロセスの行動中、顧客がどのようなことを感じているか、考えているか、その心理状況を書き出します。どんな心理の時に次のプロセスに進み、どんな心理の時には進まず離脱するのか? あるいは停滞するのか? ということを考えてみると良いでしょう。
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