ニュース
» 2019年01月16日 08時00分 公開

気鋭の起業家たちが語る「テクノロジーと経営」(前編):DMM亀山会長がベンチャーブームに物申す「プレゼンがうまいだけの起業家が増えている」 (3/7)

[今野大一,ITmedia]

「プレゼンがうまいだけの奴」が増えてきた

――今は起業がしやすい環境になっていると思います。アベノミクス前後で起業家の方々に、何か変化はあるのでしょうか?

亀山: プレゼンがうまいだけの奴が増えてきたね(笑)。今は調子に乗っているところはあると思う。カネが余っているし、お金が出やすい環境にあるから。口だけの奴も結構多いわけよ。そういう意味では起業したい若者にとっては「売り手市場」であって、言葉を並べるだけでお金を集めやすいという状況は確かにある。そこから実があるものにできるかどうかは分からないけど、チャンスを得やすいのは確かなんだ。

 でも「ラーメン屋をやりたいです!」と言っても、誰もカネを出してはくれないからね。だから「IoTや衛星データを使ったAI農業をやって収穫量を上げて……」と言うと、何となく凄そうに思うじゃん(笑)。そういったところを武器にして農業や漁業なんかに切り込んでいくと面白いというのはあるかな。あと3年くらいしかこの流れは続かないと思うので、皆さんも3年以内に起業しよう!(笑)。

福島: やっぱり今は景気が良いこともあり、ベンチャーキャピタルがファンドレイズ(資金を作ること)していますよね。Gunosyが上場する前、最後に資金調達をしたときはKDDIから14億円を調達しました。当時は未上場で14億円も集まるようなケースがなかったので、騒がれましたね。それが2013年ころです。

 今は「100億円調達」というケースもありますね。でも一般的な感覚からすると、100億円の調達を正当化するには、上場時に何千億円単位で資金を調達できていないとおかしいわけです。営業利益やキャッシュフローを見たときに、実ビジネスとして数百億円くらいキャッシュが回っていないと、普通に考えると正当化されないはずだと思っています。でもある種のバブルのときは、異なる理由でそういう状況が正当化されている瞬間があるので、その機会はうまく使った方がいいと思いますね。

 僕は「ソフトウェア」が世界を取っていくと思っています。昔はメディアとアド(広告)くらいしか起業の手段はなかったのですが、今はさまざまな分野に起業のチャンスが増えています。要はソフトウェアでコントロールできる範囲が増えたということですね。金融や農業でもソフトウェアにリアルな価値が寄ってきているのです。

 じゃあ若い人はソフトウェアを重視した方が良いでしょう。ソフトウェアは大きな設備も組織も要らないので、1人か2人の天才を集めて思いっきりレバレッジをかけて始めればいいと思います。もし僕が今大学生だったら、そういう部分を狙うと思います。逆にメディア関係は飽和しているので逆張りしないといけない状況ですね。

phot Gunosy 取締役 ファウンダーの福島良典氏

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  • 本日
  • 週間

    Digital Business Days

    - PR -