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» 2019年01月16日 08時00分 公開

気鋭の起業家たちが語る「テクノロジーと経営」(前編):DMM亀山会長がベンチャーブームに物申す「プレゼンがうまいだけの起業家が増えている」 (4/7)

[今野大一,ITmedia]

「キャッシュレス社会」は幸福か

――今、中国を中心に「キャッシュレス社会」が進んでいますが、このまま進むとどんな世の中になっていくと思われますか?

高橋: 何かそういう「監視社会」みたいな世界は幸せなものなんですかね? 

――よく「中国では政府が全てのデータを吸い上げている」という話がありますよね。どこでどのサービスを受けたかというのも全部報告されているという……。

亀山: 監視システムは独裁国家にぴったりな仕組みではあるよね。権力集中型の国家の方がやっぱり広まるのが早い。一方で日本は民主主義国家だから、プライバシーや人権が重視されている。だから、なかなか中国みたいには広まらないんだよね。それでも渋谷のハロウィーンで騒いだ人が、監視カメラに追われて捕まったみたいに、少しずつは広まるようになってきているね。SNSでも個人が写真をアップして、「あの人知っている!」というように。だから、監視といっても国家が個人をというだけではなく、個人間でも監視し合う社会になっているよね。

 でも逆にいうと、それが「信用」になることもある。例えば、俺も誰かと取り引きしようとするときに、Facebookで誰とつながっているかを見るからね。その共通の友達を見て「会ってみよう」と思うので、人間関係が信用になる。だからオープンになることが信用の担保になっていて、詐欺や裏切りが起きにくいっていうプラスの現象もあるんだよね。

高橋: これまでは人と人との信用は対面で得たものの方が大きかったと思います。ですがこれからは、実態よりも、インターネットでつながった人の方が信頼できるということも起きてくると感じています。例えばFacebookの友達も、名刺を交換しただけの人よりも、会ったことがないのに「この人は信頼できる」というケースも実際にあるのです。Twitterで相互フォローしているコイニーの佐俣奈緒子さんは、実は一度もお会いしたことがないのですが、信頼できるということがあるんですね。

phot

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