――マナーといえば、大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の男性運転士が、ひげを理由に人事評価を下げられたのは憲法違反だとして大阪地裁に訴え、1月中旬に大阪市に賠償が命じられましたが、専門家の立場から、この判決をどう捉えられましたか。公務員やビジネスパーソンがファッションとしてひげを伸ばすことはマナー違反でしょうか。
村山さん: 判決についてのコメントは差し控えますが、一般論として、アパレル系や美容師など一部の職種ではひげを生やしても問題ないと思います。「ビジネスパーソンはひげを伸ばすべきではない」と一概にいうつもりもありません。TPOをわきまえた上で、どうするかを決めてほしいです。
ただ、企業や雇用主は、もしひげを禁じるのであれば、その旨を就業規則に明記し、従業員に認識させるべきです。
繰り返しになりますが、マナーとは、他人を不快にさせないためにあります。今回私がお伝えしたマナーが絶対に正しいと押し付けるつもりはありませんが、世の中には多様な考え方を持つ人がいるので、まずは相手に応じて使い分けてみてもいいのではないでしょうか。
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