約半数の転職者は、会社を辞める際に本当の転職理由を伝えていない――。人材会社エン・ジャパンが調査した結果、こんな事実が分かった。調査によると、企業に伝える理由のうち最も多かったのは「仕事の領域を広げたい」(68%)。一方、本当の理由は「報酬を上げたい」(57%)がトップだった。
「もっと成長したい」という前向きな理由を伝えつつ、本当は「もっと稼ぎたい」と考えている人が多いことが分かり、同社は「本音と建前に大きなギャップがある」とみる。
企業に伝える理由の2位も「専門スキルや知識を発揮したい」(59%)と表向きはポジティブなもの。それに対し、本当の理由の2位は「職場の人間関係が合わない」「評価に納得できない」「上司と合わない」(いずれも40%)という不満が並んだ。
ただ、両者ともに3位は「会社の将来に不安を感じる」(28%)。“本音と建前”を使い分けず、ネガティブな退職理由をそのまま伝える層も存在した。
企業に伝える理由は上記のほか、「社内で希望する部署に異動できない」(23%)、「ライフステージの変化に応じて働き方を見直したい」(11%)などが挙がった。
本当の理由は「(不本意な)転勤・異動を伝えられた」(23%)、「社内にやりたい仕事がない」(11%)などが多かった。
調査は2月1〜13日にかけて、同社のサービス「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタント118人を対象に実施した。
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