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» 2019年06月05日 06時00分 公開

オフィス家具最前線:サブスク家具、自走するイス、エアコン温度戦争の終結――未来のオフィスを体験してきた (2/2)

[ITmedia]
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理想は個別最適化 人を中心にオフィスをデザインする

 こうしたオフィス改革に伴う家具需要を背景に、ユニークな試みを行っているのが家具メーカーのオリバーだ。同社は主にホテルやカフェなどで使われる業務用・店舗用家具の最大手だが、5年ほど前からオフィス向け家具の製造・販売に乗り出している。

 5月29日〜31日に行われた働き方改革Expoでは、家具の配置を自動的に行う「SMART FURNITURE」(動く家具)を参考展示。スマートフォンで指示を出すとあらかじめプログラムされた場所にソファが移動するデモで注目を集めた。

自動的に家具のレイアウトを変更し、働く場所の多様化とセッティングに伴う労力の削減を目指した「SMART FURNITURE」シリーズ。ソファが自走してミーティング用レイアウトになる
天井つり下げ式のテーブル。オフィスの空間を広く使える

 この他、夏にありがちな「職場が寒すぎる」という女性の声を受けて、同社は暖房装置を内蔵したイスも試作している。同製品を企画した魚返浩司氏(オリバー本店・PD支店 支店長)は、「オフィスを快適な“働き場”とするために重要なのは、最大公約数的な選択で誰かに我慢を強いるのではなく、個別最適化を進めることです。今回のソファはそれを示す“第一歩”。職場のエアコン温度戦争に終止符を打ちたい」と説明する。

 「これからのオフィス家具は、単に機能的であるとか、デザインの良さだけでは足りないと感じています。主役はあくまで家具ではなく、人。そのオフィスにどんな人たちが集うのか、その家具を使う人はどんな人なのか。人を中心にオフィスをデザインしていく必要があるでしょう。今後も挑戦を続けていきます」(魚返氏)

暖房装置を内蔵したソファ。スマホアプリで温度調節ができる。内部の写真は非公開だが、シートの下にバッテリーが2台格納されていた。試作機のバッテリー駆動時間は約5〜6時間だが、製品では約8時間を目指すという。販売時期は未定
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