クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
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» 2019年06月10日 07時15分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:テスラModel 3試乗 これはドライバーの理想ではなく、テスラの理想 (1/5)

日本に2台しかないModel 3を試乗。ガジェット的な数々の仕掛けはひとまずおいておき、500万円オーバーのクルマとして冷静にみた場合にどうなのかをまとめてみる。また、自動運転の味付けにはメーカーの考え方がよく現れる。テスラの場合、ドライバーの理想ではなく、テスラの理想がクルマを走らせるのだ。

[池田直渡,ITmedia]

 

 テスラから借り出してきたのは、現在日本に2台しかないModel 3のうち1台だ。

 試乗したのは北米の左ハンドルモデルをベースに、各部を日本仕様に合わせたいわばプロトタイプだ。バッテリー容量が大きいロングレンジの後輪駆動(RWD)モデルである。

 テスラの日本サイトで購入できるモデルをチェックすると、駆動方式は1モーターの後輪駆動(RWD)とデュアルモーターの四輪駆動(AWD)が選択できるが、基本構成はそれぞれ1モデルのみ。

 事前のうわさではバッテリー搭載量は数種類のバリエーションから選べるといわれていたが、少なくとも現時点では駆動方式とバッテリー容量の組み合わせは固定になる模様だ。そのためモデルごとのバッテリー容量の記載はない。しかし、RWDモデルの航続距離が415キロ、AWDモデルが530キロという点からみて、RWDには下から2番目の容量が、AWDモデルに最も容量の多いバッテリーが搭載されていると考えられる。

 ちなみに現状で最安値のモデルは511万円で、補助金などを加味すると446万3600円になる(5月31日の記事参照)。北米での価格が3万5000ドル(約390万円)と予告されていた航続距離350キロのベーシックグレードは、まだ受注リストにはない。

国内で受注を開始しているのは2モデル。511万円のスタンダードレンジプラスと655万円のパフォーマンスだ

 ……と、クドクド書いたのは、試乗車はおそらく国内発売予定のないであろうRWDのロングレンジであるということを明確にしておきたかったからだ。先週、テスラModel 3をどう評価すべきか? という背景を書いた。今回は、実際に乗ってみてどうかをお伝えする。

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