「コメダローソン」が誕生する日は、本当にやって来るのかスピン経済の歩き方(5/5 ページ)

» 2019年06月18日 08時05分 公開
[窪田順生ITmedia]
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お年寄りに優しい場所

 24時間営業問題が注目を集めた際、コンビニは社会インフラなのだからちょっとバイトがいないくらいで店を閉めるなんて無責任だと主張する方たちがたくさんいた。確かに、暴漢に襲われた女性が避難するような場所や、災害時は被災者を物資などで支えるような場所は社会インフラとして必要だろう。

 だが、8050問題(80代の親が50代の子どもの生活を支えるという問題)だ、孤独死だ、買物難民だという問題が山積するこれからの日本においては、地域の高齢者たちが気軽に立ち寄れて、楽しく語らって長居ができるような場所も、それと同じくらい重要な社会インフラではないか。

 「コメダローソン」は筆者の妄想としても、ローソンとコメダの経営陣の方たちは、ぜひともそのような場を前向きに検討していただきたい。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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