ショッピングというと、今やネットで済ます人も多い。しかし、はぎもの舎のクッションのように触って価値が分かるものも多く、実店舗の価値はまだ大きい。萩原でも実際に触れる場を作ることで、後からネットで買ってもらったり、口コミにつなげたりすることを期待している。
「リアル店舗は、ネットの補完的な存在ではなく、この場で体験して感動してもらい、そこからネットショップに誘導する手段もある。ネットだけで分からない体験をいかに店でやってもらい、心に残してもらうかが重要」(萩原氏)
また、小売店自体や今回のVTuberを起用した試みは、事業の柱である卸売業へのフィードバックも期待している。
「リアル店舗をやることによって、主の業務である卸売業でお客さまの立場に立ってより濃い提案ができるようになる。どうすればうまく集客できて、売上をアップできるのか。こうした新しい取り組みもまず自分たちでやってみることで、お客さまにも提案できるし、そうした姿勢で信頼関係をも築いていける」(萩原氏)
バーチャルYouTuberによる集客は、例えるなら、テレビCMの出演者が店頭にきてくれるようなようなものだ。
テレビやネットで知っている有名人が来店するなら、会ってみたいという人は多いはず。ネットの動画投稿サービスが勃興して早10年。ネットタレントと呼ばれる人たちも増え、その視聴者やファンも家庭や子どもを持つ世代になり始めている。テレビで知られた芸人が地方営業で収益を上げられるように、ネット越しにバーチャルタレントが出演して、各地の店頭集客を手伝う時代がくるかもしれない。
イベント開催日時:2019年6月30日
時間:13時〜15時
場所:ジ アウトレット広島 はぎもの舎店内
参加費:無料
イベント詳細:https://the-outlets-hiroshima.com/news/event/361
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