クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

日産、新型「スカイライン」 人とクルマの“対話”重視、安心感打ち出す新ターボエンジン搭載(2/3 ページ)

» 2019年07月16日 14時15分 公開
[加納由希絵ITmedia]

運転支援技術を受け入れる気持ちの高まり

 走行性能に関わる部分にも、新技術を採用している。「3.0L V6 ツインターボエンジン」をガソリンエンジン車に新搭載。また、シャシー性能を向上させ、走行シーンに合わせてサスペンションを制御する「インテリジェントダイナミックサスペンション」、ステアリングのレスポンスを向上させた「ダイナミックアダプティブステアリング」を採用した。

 デザインには、日産ブランドとスカイラインらしさが強調されている。フロントは、スポーティさを強調するV字のデザイン、リヤにはスカイラインの特徴である「丸目4灯」のランプを採用した。エンブレムは、過去のモデルで採用された「インフィニティ」ではなく、「Nissan」に変更した。

photo 「丸目4灯リヤコンビネーションランプ」を採用

 発表会では、アンバサダーを務める、日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏が、新型スカイラインの試乗体験について語った。プロパイロット2.0について、「道路の上に線路があるようだった。言葉を失うくらい感動した」と振り返った。

photo 太田雄貴氏が新型スカイラインの乗り心地を語った

 星野氏は「16年、セレナに初めてプロパイロットを搭載したときは、まだまだ『怖い』と思われていた。『運転はシステムよりも自分の方がうまい』という方もたくさんいた。しかし今では、セレナのプロパイロット装着率はじわじわと上がっている。お客さまがこの技術を受け入れる気持ちも高まってきているのではないか」と指摘。その上で「プロパイロット2.0も、最初は怖いと思うかもしれないが、一度乗ってもらえれば、いかに安心できるかを体感してもらえると思う」と話した。

 同社が掲げてきた「技術」の結晶を詰め込んだ新型スカイライン。クルマとの“対話”が受け入れられれば、自動運転に対する意識がさらに高まるきっかけになるかもしれない。

 新型スカイラインの希望小売価格(税込)は、427万4640円〜632万7720円。

photo 太田雄貴氏と、日産の星野朝子副社長、中畔邦雄副社長(左から)

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