年収だけでなく、資産額にも500万円の壁がある。資産が500万円を超えると、過半数が投資をしているのだ。資産額が上がるにつれて投資家比率も上がっていき、資産5000万円以上では8割以上が投資を行っている。
ただしこちらも資産の少ない層が投資を始めているのではないかと野尻氏。比較的資産額が小さい人の投資家比率が上がってきており、「壁が下がってきているかもしれない」。
また20代の投資家比率が上昇したのも見逃せない。16年から8ポイント上昇し31%となっており、若年層の投資意欲が増してきている。
投資をするかしないかは、退職後に向けて準備している資金の額に明確に表れている。投資をしていない人は、ほぼ年収の1倍強の額を退職準備額として保有している。年齢に上がるにつれて年収も増加するが、連動して退職準備額も増えていく形だ。
一方で、投資をしている人の退職準備額は、年齢の増加とともに急速に増加している。20代でこそ1倍を切っているが、徐々に増加し、50代では2.6倍まで増加。「40、50代になって投資の成果が花開いているのかもしれない。50代で年収の3倍というのが、投資している人が達成できている退職準備額の水準だ」(野尻氏)
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