ファミリーマートは、今年のクリスマス商戦でフードロス対策に本腰を入れる。各店舗でのケーキやオードブルの販売は、事前予約分だけを販売する「完全予約制」を推奨。当日分の販売は、希望する店舗のみで行う方針だ。早期予約による割引やWeb予約なども実施し、来店者にも予約購入を促す。
ファミリーマートは2019年4月、廃棄ロス削減に向け、季節商品の一部を完全予約制にすると発表。第1弾として、夏に「土用の丑の日」のうなぎの完全予約制を70%の店舗で実施しており、前年と比べて80%の廃棄削減に成功した。販売金額は20%とほど減少したものの、予約数が約2倍に増え、フードロスが減った結果、加盟店の利益は上がり、70%増という結果が出たという。
ファミリーマートの澤田貴司社長は「今後もファミリーマートは、予約販売を中心に展開していきたい」と話す。「クリスマスのにぎやかしを希望する店舗もあるだろうが、予約を原理原則として、フードロスを減らしていきたい。今年の『ファミクリをヨヤクリ!』というテーマにはそういう思いを込めている」(澤田社長)。
クリスマスメニューは、ケーキやチキン、オードブルなど計63種を用意。タレントの香取慎吾さんが企画や開発を手掛けたクリスマスケーキ(税込2980円)も、数量限定で販売する。
店頭予約は、9月21日から12月22日まで受け付ける。予約促進に向け、10月8日からモバイル決済サービス「ファミペイ」会員向けのWeb予約も始める他、商品受け取り時にファミペイを使うと500円相当のファミペイボーナスを還元する取り組みや、12月5日までの早期予約で一部のケーキを300円割り引く「早割」なども実施する。今後はおせちや恵方巻きなど、他の季節商品でも同様に、予約販売を推進していくとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング