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» 2019年09月18日 08時00分 公開

都心部の交通をカバーする、「都バス」の威力地下鉄だけでは、足りない(3/4 ページ)

[小林拓矢,ITmedia]

「都02」系統に実乗する

 ある日の午後、錦糸町駅北口のバスのりばには、多くの人が列をなしていた。そこに都バスがやってきた。都02大塚駅前行きだ。

 多くの人が並んでいたので座れるかどうか心配したが、乗車口で交通系ICカードを使い料金を支払い、空席を見つけて座ることができた。料金は交通系ICカードで206円、現金で210円だ。

 ほぼ満席で、午後2時20分に発車した。車内アナウンスでは「グリーンライナー」と称している。

 もちろん、平日の午後、それも下町の住宅街なのでビジネス客は少ない。地域の人が利用している。車窓には町中華などのお店が見え、そんなエリアで少しずつ人が降りていく。

 隅田川を渡るころには、都営大江戸線への案内が多い。このあたりは、都営大江戸線と並走している区間なのだ。

大塚駅前に着いた都02系統

 こまめに乗客の乗降があり、駅を中心としない生活圏の交通手段となっていることが分かる。アナウンスも細かく、乗換案内だけではなく、広告も多い。御徒町駅前ではJRなどへの乗り換え案内もあり、鉄道網を補完する交通機関としての機能を果たしていることがうかがえた。ただし乗降客が少ない。なぜなのか。

 湯島、本郷と個人商店の多いエリアを通り、春日の文京シビックセンター前の停留所に着くと、10分前に錦糸町を出発したバスに追いついていた。前のバスもこのバスも遅れているのだ。ほとんどの利用者は前のバスに乗り、こちらに乗る人は少なかった。

 茗荷谷エリアに入ると、都営大江戸線を補佐するバスから、東京メトロ丸ノ内線を補佐するバスへと性格を変えていく。バス停ごとに前のバスを確認していると、そちらの乗降が多い。丸ノ内線のルートから離れ、大塚駅へと向かう。大塚には午後3時20分ころに着き、10分ほど遅れた。

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