鈴木: 最後に予防医療普及協会の活動紹介をしたいと思います。私たちはピロリ菌の啓発活動であったり、あとは便潜血検査で大腸がんのキャンペーンをやったり、今はヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの啓発をやっています。歯周病や、堀江さんがおっしゃった糖尿病の活動も。予防医療への理解はなかなか進んでいないのですが、少しでも皆さんの注意を向けてもらいたいたくて、いろいろなイベントをしています。
いわゆる週刊誌とか、インパクトのある情報のほうが「受け」やすいのでどんどん間違った情報が広がってしまうのです。例えば「検診なんか受ける必要はない」とか、「医者からもらった薬はやめましょう」とか、それにマスコミだけならいいのですが、医師も乗ってしまっていたりするのです。
そうすると一般の人は、正しい医療を行っている医者が「悪いやつだ」というレッテルを貼ってしまったりするので、世の中、そういった逆転現象が起きてしまっているのです。それに対して誰も声をあげないので、私たちはどんどん情報を発信していこう、という趣旨で活動をしています。
堀江さん、ピロリ菌のキャンペーンは成功しましたよね。クラウドファンディングで約1400万円の活動資金が集まりました。このプロジェクトをきっかけにして予防医療普及協会をスタートできたのです。
堀江: これは本当にうまくいったね。
鈴木: そうですね。本当にいろいろな方に協力していただいて、活動資金が得られました。クラウドファンディングサイト「Readyfor」でやったのですが、過去最高の支援人数が協力してくれたのです。
堀江: そうですね。最高の数です。
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