インタビュー
» 2019年09月25日 08時00分 公開

なぜ他人の別荘に泊まる人が増えているのか 一休のバケレンがバケた水曜インタビュー劇場(滞在公演)(4/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

バケレンを利用している人たち

土肥: バケレンを利用しているのは、どんな人たちなのか。データを見ると、利用人数は平均3.4人で、利用単価は平均4万7000円。ちなみに、3人以上の平均は5万8000円だそうで。個人的に気になったのは、レビュースコア。5点満点に対し、4.7。口コミの評価が高いなあと。

森: なぜレビュースコアの評価が高いのか。ひとつには「清潔感があるから」ではないかなあと。逆に、不満の声も「清潔感」に関することが多いんですよね。例えば、過去に「床に髪の毛が落ちていた」といった指摘がありました。ホテルの場合でも、床に髪の毛が落ちていることってありますよね。前に泊まっていた利用者の毛が落ちていることもあれば、清掃している人の毛が落ちていることも。同じように髪の毛が落ちていても、バケレンに対しては厳しい目で見られることが多い。

 なぜ利用者は厳しい目で見ているのか。オーナーが使っている、または誰かが使っているところを自分たちが利用している。といった意識が強くて、床に髪の毛が落ちていることに対しても、気になってしまうのかもしれません。

土肥: ふむ、その気持ちは分かる。「人の家に来ているなあ」と感じたくないですよね。いま富士山麓にある施設に来ていますが、実は隅々までチェックしていました。自分は泊まるわけではないのに、キッチンに汚れはないか、バスタブはどうなのか、トイレの臭いはどうかなどパトロールして(笑)。

森: あと、別荘の場合、維持するのが大変なんですよね。シーズンによっては、湿気によってカビが生えてしまう。運営している側はカビの臭いに気付かなくても、利用者は気付くといったケースがあります。利用者から不満の声があれば、すぐにオーナーに伝えなければいけません。そして、改善してもらう。

 なぜこのような厳しい対応をするのかというと、利用者の満足度にこだわっているから。泊まった施設がよければ、その人の満足度がアップする。そうすると、その人がリピートするだけでなく、レビュースコアを見て「自分も泊まってみようかな」という人が出てくるかもしれません。結果、いいサイクルが生まれていく。

土肥: 「満足度はちょっと下がってもいいかな」となれば、多くの施設から清潔感が失われていくかもしれない。そうなってしまうと、利用者から「なんだ、民泊と同じじゃないか」となってしまって、売り上げがどんどん減っていくかもしれない。そうなってはいけないので、利用者のレビュースコアは、大きく下げてはいけない。重要な指標となるわけですね。ところで、利用者から不満の声が多くて、満足度も低いので、契約を打ち切ったケースはありますか?

森: いえ、ありません。

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