分析の結果、
- 正社員では29歳以下の若手ほど働きがいを感じていない
- 役職が上がるほど働きがいが高まる
- 働きがいが高い企業ほど入社3年後の定着率が高まり、企業の労働生産性も上がる
ことが分かりました。
具体的にワーク・エンゲイジメント・スコアで比較すると……、
- 正社員全体が3.42だったのに対し、限定正社員は3.51と高い
- 60歳以上は3.70だったのに対し、29歳以下は3.29と全体平均を下回った
- 「部長相当職以上」が3.76だったのに対し、「役職なし」が3.33と最も低い
という結果に。
年齢や役職、職場環境と「働きがい」の関係とは(写真提供:ゲッティイメージズ)
また、職場環境との関係性では以下のことが分かりました。
- 職場の人間関係やコミュニケーションが円滑なほど、働きがいは高い
- 労働時間の短縮が進み、柔軟性の高い職場ほど、働きがいは高い
- 裁量権が高い職場ほど、働きがいは高い
- 将来のキャリア展望が明確なほど、働きがいが高い
- 非正規社員が差別的な扱いを受けていると感じている人ほど、働きがいが低い
……とまぁ、ここまでの結果だけなら先行研究を追従するもので、真新しいものではないのですが、興味深かったのが、今回の報告書では「休む権利」と働きがいの関連も分析していた点です。
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