卸売会社の3代目社長は、なぜ「うんこ」へ舵を切ったのか:クラウドファンディングの達成率は500%超(5/5 ページ)
うんこビジネスに本格参入するため、商標も取得した。モノや方法を対象とした特許権は原則として20年間、モノの形状や構造を対象にした実用新案は出願から10年で権利が消失する。しかし、商標は一度取得して更新料さえ払い続けていれば、永続的に権利を得られる。この点に目を付け、うんこでは14年にとぐろを巻いたうんこのマークを商標に登録。その後も「うんち」や「おなら」といった文言も登録。「お尻周りの商標は全部取った」と胸を張る。
お尻周りの商標
最近では、株式会社おならも設立。オフィスはうんこと同じ場所に構え、うんこのWebサイト上のコンテンツ作成などを行っている。実質上はほとんど野畑氏1人で作業しており「おならのように実体がない会社」と笑う。
気になるグッズの売り上げについて聞いたところ、非公表だった。しかし、「絶好調」とはいかずとも、徐々に右肩上がりで成長しているという。SNSなどを通し、知名度を広げながらさらに成長させていきたい考えだ。スポーツ選手やアーティストにもグッズの愛好家がおり、着用した商品だけ売り切れるなどの効果が出ている。これを受け、インフルエンサーの活用も検討しているという。
Webサイトを訪れるユーザーは、30〜40代の男性が多いのだとか。一方で、イベントに出店した際などは若いカップルの購入も多く、気軽に購入しやすい小物類の商品を今後は充実させていきたい考え。
うんこ業界の活況について野畑氏は「我々の知名度が高まるチャンスなので大歓迎」と話す。おならとともに、うんこ業界のリーディングカンパニーとなれるか。
うんこの理念
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