クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2019年11月11日 07時00分 公開

ヤリスとトヨタのとんでもない総合力池田直渡「週刊モータージャーナル」(3/8 ページ)

[池田直渡,ITmedia]

ヤリスの仕上がり

 「もっといいクルマ」の掛け声の下、心を入れ替えたトヨタが本気で作ったTNGAになれば、それは出来のレベルが別物になるのはよく分かる。何しろ「どんなクルマに仕立てるか?」という目標というかリファレンスというか、その部分が抜本的に違う。「とにかく音と振動を遮断しろ」とか「燃費を良くしろ」とかだったものが、「いいクルマ」を目指せに変わったのだ。局部評価の集合体から総合的なビジョンへと目標設定が変わったことは大きい。

従来のコンサバ方向から、攻めのスタイルに変わったヤリス。4つのタイヤの踏ん張り感を強めようとする意図が感じられる

 シャシーは異様にしっかりしている。過渡域の挙動を綿密に作り込んでいるので、ヴィッツ/アクアのような無様なことになっていない。

 あんまり伝わらないと思うが、そのよく動くアシと、正確なハンドリングは、少し前のルノー・クリオ(ルーテシア)を思い起こさせた。ぶっちゃけ、欧州小型車の中で優秀なハンドリングを持つといわれたクルマにどこか似ているという話だ。

乗降性への配慮だといって、上下に押しつぶしたような異形ハンドルだったのを止めて、きっちりと丸くなった。回す操作をするハンドルは丸くて当たり前。革巻きのモデルはドライな質感でなかなか良い

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