ヤリスとトヨタのとんでもない総合力:池田直渡「週刊モータージャーナル」(8/8 ページ)
HVユニットの小型化のほか、変速機部分はギヤの歯幅を細くしつつ耐久性を確保。そのためにドライサンプのように、トランスミッションオイルを注油が必要な部分に圧送する方式に改めた。これによってギヤがオイルをかき回す抵抗がなくなって効率が改善した。全体も薄くコンパクトに収まった
回路の集積率を上げて従来よりコンパクトに仕上げたPCU(パワーコントロールユニット)。水冷式で温度管理能力も高い
HVモデルのバッテリーは、セル個別の性能向上によって容量を1.5倍に。また充電受け入れ量を2倍にした。モーターやPCUの向上と合わせ、トータルの動力性能を15%、燃費も旧型比で20%それぞれ向上させている
ヴィッツ改めヤリスが登場すると、世界が変わるかもしれない話
TNGAの最後のひと駒であるGA-Bプラットフォームが、今回、ヴィッツの後継車となるヤリスに導入される。筆者は15年のTNGA発表まで、トヨタのクルマをほとんど信用していなかった。TNGA以前と以後ではもう別の会社の製品だと思えるくらいに違う。いまやTNGA世代でないトヨタ車を買うのは止めるべきというのが筆者の偽らざる感想だ。
ダメなカローラと良いカローラ
旧型のカローラと、TNGAベースの新型カローラは月とすっぽんくらいに違う。2010年前後デビューのトヨタ車の出来はありていにいってひどい。新型カローラシリーズは、だいぶ素晴らしい。完璧とはいわないが相当に良い。先行して登場したカローラ・スポーツで感じた違和感はどのようになったのか。
トヨタの天国と地獄――GMとフォルクスワーゲンを突き放すTNGA戦略とは?
世界一の自動車メーカーの座を賭け、GMやフォルクスワーゲンと三つどもえの戦いを繰り広げるトヨタ。2008年に赤字に転落して以来、失敗をしゃぶりつくす精神でトヨタが編み出した戦略、TNGAの真の意味とは……?
ヴィッツとトヨタの未来
かつてトヨタのハイブリッドと言えばプリウスだったが、今やさまざまな車種バリエーションが展開、ついにはヴィッツにも採用された。その狙いや特徴などを考えたい。
バブル崩壊が生んだBセグメントの隆盛
バブル崩壊以降の長引く日本経済の低迷によって、消費者の意識は大きく変容してしまった。「いつかはクラウン」と言いながらクルマを何度も買い替える時代は終わり、皆が軽自動車とBセグメントを買い求めるようになった。
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