ユーザーが高く評価しているポイントは、やはり適切な水量で炊けるところ。その中でも特に真価を発揮するのが、合数ぴったりの量にならない中途半端な量の米を炊くときだ。重量センサーで炊く米の量を量った上で正確な水量を計算するので、どんな量で炊こうとしても最適な水量が分かり、安定しておいしく炊くことができるようになった。
銘柄に合った最適な水量で炊けるといった他社にない独自機能の追求など、新規参入ながら先行する他社に負けない技術レベルと存在感を持つまでになったアイリスオーヤマの炊飯器。しかし同社は、他社の炊飯器と比較しておいしいご飯が炊けることを目指しているのではなく、1升や2升といった大量の米をかまどで炊いたときのおいしさに負けないものを目指しているという。
「おいしさで比べると、炊飯器で炊いたものより、大量の米をかまどで炊いたもののほうが優れています」と原氏。熱効率の向上や炊きムラをなくすことなど、これからも技術面の課題を追求し、かまど炊きに負けないおいしさの実現を目指すという。
「銘柄量り炊き炊飯器」を開発したアイリスオーヤマの原英克氏
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