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» 2019年11月20日 07時28分 公開

あの会社のこの商品:20万台売れた! 「銘柄ごとの炊き分け」に目を付けたアイリスオーヤマの炊飯器 (4/5)

[大澤裕司,ITmedia]

新たな特徴もプラスしたニューモデルを毎年投入

 16年の発売以降、アイリスオーヤマは「銘柄量り炊き炊飯器」のニューモデルを毎年投入している。

 17年のニューモデルは11月に発売。最大の特徴は、よそったご飯のカロリーの目安を知らせる業界初のカロリー計量を可能にしたこと。本体の「カロリー」ボタンを押してからご飯をよそうと、目安となるカロリーが表示される。カロリー計量機能を搭載した理由を、原氏は次のように話す。

 「もともとニーズとしてあったというよりも、設計者自身が普段から食品のカロリーを気にしていて、ご飯のカロリーも見えるようにすることができればということから始まりました。消費者が調理家電に求めることは、おいしくできること、簡便にできること、そして健康に寄与すること。重量センサーを搭載しているのでカロリーを量ることもできますし、実現すれば健康を気にする人たちに訴求することできることから搭載することにしました」

 また、量り炊きが可能な銘柄も31から40に増加。なすひかり、おいでまい、青天の霹靂などが追加された。

本体正面の液晶画面に表示されるカロリー
17年発売モデル以降は全40銘柄に対応。16年発売モデルから、なすひかり、おいでまい、青天の霹靂のほか、ささ結、秋の詩、あきさかり、とちぎの星、銀河のしずく、おぼろづきが追加された

 18年のニューモデルは5月に発売。それまでのモデルと違い、釜とIHヒーターが一体になった。一体化した最大の理由は、それまでの3合炊きに加え5.5合炊きもラインアップしたため。「たくさん炊ける大きなもので熱源を分離すると、熱伝導率が低下するなどの問題が発生し設計が難しくなります。そのため釜とIHヒーターの分離をやめました」と原氏は言う。

 このほか、料理や食べ方に合わせて水量や火加減を調整する「こだわり炊き分け機能」を新たに搭載した。ルウとの相性を考えた「カレーモード」、解凍してもおいしく食べられる「冷凍ご飯モード」など計6モードが用意された。「パックご飯の開発で、食べ方によっておいしく感じる炊き方が違うことも分かってきましたので、その知見を炊飯器にも応用することにしました」と原氏は話す。

釜とIHヒーターを一体化し、料理や食べ方に合わせて水量や火加減を調整する「こだわり炊き分け機能」を新たに搭載した18年発売モデル。それまでのモデルは3合炊きしかなかったが、18年発売モデルから5.5合炊きもラインアップされるようになった

 19年のニューモデルは7月に発売。圧力IH炊飯器で初めて銘柄量り炊きに対応した。「品ぞろえを拡大してほしい」という小売店のニーズに応える形で対応したものだが、「圧力IHにすることで細かい調整がしやすくなった」と原氏。IHと比較すると、同じクオリティーのご飯が早く炊け、再現性も高くなるという。

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