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» 2019年11月25日 07時00分 公開

ハレザ池袋、電気バスが開業:変わりゆく池袋 “暗い、怖い、汚い”を一掃する再開発、意外な2つのポイント (4/4)

[加納由希絵,ITmedia]
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新区民センターの2・3階は“ほとんどトイレ”

 ハレザ池袋の一角としてオープンした「としま区民センター」には、豊島区の「トイレ」に対する意気込みが表れている。佐藤氏は「ここの2階と3階は、ほとんどトイレなんですよ」と話す。いったいどういうことか。

 この区民センターには、「日本一きれいな公衆トイレ」を目指して、2階と3階に全35ブースの女性用トイレを中心とした空間を整備。花王と提携し、清潔な空間を保つための清掃方法などを指導してもらうという。親子で休憩できるエリアや、フィッティングルームなどもある。隣接する中池袋公園ではコスプレーヤーが訪れるイベントが多いことから、フィッティングルームの需要が見込める。きれいで広い公衆トイレは幅広い層に歓迎されそうだ。

 さらには、トイレの案内や見回りなどを行う「トイレコンシェルジュ」が常駐するという力の入れようだ。

としま区民センター2階。トイレのほか、フィッティングルームなどがある

 また、池袋エリアに限った取り組みではないが、区内に点在する小規模公園の公衆トイレのイメージを一新するプロジェクトも実施している。トイレがある公園133カ所のうち、老朽化していた24カ所を建て替え、若手アーティストや地域住民の手によってカラフルなペイントなどを施した「アートトイレ」に刷新した。

 「公園の公衆トイレは暗くて怖いイメージがあり、女性や子どもが入りづらい。改修後は清掃やセキュリティも強化して、トイレをきっかけに公園の活用を促進している」と、豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進アドバイザーの宮田麻子氏は話す。

「アートトイレ」に生まれ変わった、公園の公衆トイレ(南長崎公園)

 新しい劇場や映画館、コンサート会場などを含む施設が続々と誕生している池袋エリアは、区が掲げてきた、多様な文化とそれを表現する人たちを受け入れる「誰もが主役になれる劇場都市」を体現する街になろうとしている。一方、それを下支えするのは、消滅可能性都市の教訓から得た「身近なところにまちづくりのコンセプトを置く」という考え方。「非日常」と「日常」の両輪で、人口増加とにぎわい創出を目指していく。

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