広報 そろそろお時間です。
池田 いや、藤原さんお忙しいところ大変ありがとうございました。マツダの今がとてもよく分かりました。これからも頑張って下さい。
インタビューを受けていただいていたときから危惧していた通り、藤原副社長は「それ大丈夫ですか?」の発言だらけで本当に面白い取材ができた。
けれど記事に仕立てるのは大変だった。タイアップではないし、金銭は1円も発生していないので、もちろん校正なんて見せていない。それは当然なのだけれど、会話を読みやすく調えるために手を加えた部分で藤原副社長が誤解を受けるようなことがあれば、それは筆者の責任だ。マツダの広報からは「ドキドキします」とメールが届いていたが、こっちだって同じだ。無論本人の言葉通りで、広報が止めなかった部分は、知ったことではない。むしろ堂々と書ける(笑)。
そういうあたりが、記名記事で自分の名前において好き勝手を書くのと、ちょっと違う大変さだったけれど、仕事として本当に面白かったし勉強になった。もし、校正チェックなしでインタビューに応じるよ、という自動車メーカーの方、そして勇気ある広報の方は編集部あてにご連絡をいただけると幸いだ。
きっと多くの読者が、日本の自動車メーカーがどんなことを考えて、何にトライしているかもっともっと知りたいのだと思う。
1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う。
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