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» 2020年01月28日 08時05分 公開

スピン経済の歩き方:やはり「24時間営業」はやめなければいけない、勘違いな理由 (5/5)

[窪田順生,ITmedia]
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新しい時代の便利さ

 無人コンビニや無人ファミレスならばいいが、現行のような「24時間営業店舗」は社会の中に「便利の奴隷」を増やすことにしかならない。そして、この奴隷のおかげで誰かの便利、誰かの利益がつくりだされるので、奴隷をもっと社会に供給せよというバイアスが社会にかかる。

 これが日本を貧しくしてきたことは、この20年間がすべて証明している。コンビニでもファミレスでも「24時間営業」は麻薬と同じで、一度それに依存をしてしまうとそこから立ち直るのは難しい。だから、我々はいつまでたってもデフレから抜け出すことができないのだ。

 断っておくが「24時間営業」をするなと言っているわけではなくて、「奴隷」を使う便利さの追及をもうやめるべきだと言っているのだ。

 これだけテクノロジーが進んだ世の中なのだから、完全スマホ決済の無人コンビニ、冷凍メニューを自分でチンする無人ファミレスなど「新しい時代の便利さ」を社会全体でつくり出していくべきではないのか。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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