ゴーン氏の弁護団を務める高野隆弁護士は、国外逃亡を非難しつつもゴーン氏が逃げることも理解できる、とその心情を自身のブログでつづった。ゴーン氏の弁護人である以上、かなり差し引いて読む必要はあるが、実質的に自白を強要されたこともゴーン氏は会見で主張している。
これが事実であれば、取り調べが言葉通りの「取り調べ」ではなく、有罪を認めるように迫る強要であり、証拠を元に有罪・無罪を裁判所が判断する司法の仕組みを踏み外している。しかもそれは今に始まったことではなく、昔から散々批判されてきた問題だと多数の弁護士が指摘する。
筆者は弁護士ではないので司法に関してはこれ以上述べないが、高野弁護士のブログではゴーン氏が日本国内で公正な裁判を受けられるのか? と不公平な扱いに不満を繰り返し訴えていたとある。ゴーン氏がここまで不満を訴えている理由は、大きく分けて3つある。
逮捕のタイミング、逮捕容疑、そして西川前社長が逮捕されていないことだ。
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資本主義経済に対するテロ行為 ゴーン問題の補助線(1)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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