一方、採用の手間をこうしたHRテックで下げたい企業側にとって、オンライン化は感染症対策だけでない利点も持つ。
前述のベネッセi-キャリア取締役の大竹さんは「テレビ面談などは、元から慣れている人であればそれほど支障はないもの。そもそも近年、採用過程(での重要度)において面談の占める比率は下がっている傾向にある」とみる。「新卒採用であっても、印象論よりもその学生のやってきたことや経歴など、ポテンシャルで決める比率が高まっているからだ。一方で今まで面接官が会った印象で決めていた評価は、入社後の活躍と相関しない傾向がデータで露呈されてきた」(大竹さん)。
時に人と企業との「結婚」にも例えられる就職活動。新型コロナという非常時を機に、果たして「直接会わずともマッチング」という手法は果たして定着するか。
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