アドビシステムズは3月4日、テレワークの導入に関する調査結果を発表した。調査結果によると、テレワーク中にもかかわらず6割以上の人が押印やサイン、紙書類の確認などで出社した経験があるようだ。
「テレワークを実施して自身の生産性は上がったと思いますか?」という質問に対しては肯定的な回答が多数を占めた。「とても上がったと思う」「どちらかといえば上がったと思う」を合わせて全体の86.4%が「生産性が上がった」と答えた。
「テレワークを実際に実施して感じた業務上の課題」を聞いたところ、「会社にある紙の書類をすぐに確認できない」が39.6%でトップ。2位は「プリンターやスキャナーがない」(36.2%)で、テレワークを実施する際には紙書類の扱いがハードルになるようだ。一方、テレワークによりペーパーレス化が進んだと答えた人は多く、84.8%が回答した。
テレワーク中にもかかわらず、会社に行かなければいけなくなり出社した人も一定数存在した。押印やサイン、紙書類の確認のために出社した経験を聞いたところ、「全くない」と答えたのは14.2%にとどまった。一方、「頻繁にある」が21.4%、「ときどきある」は42.8%と、6割以上がテレワーク中の出社経験があるようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で、テレワークを導入する企業が増えている。しかし、せっかく導入しても出社する必要が生じてしまっては意味がない。単に在宅で勤務するだけでなく、業務フローの見直しや、書類の電子化といった「土台作り」がカギを握りそうだ。
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