移動については、前述のモバイク買収が完了し、モバイクを「美団単車」にしたことが大きい。アプリに関しても美団単車で一元化した。買収当初は大きな赤字を抱えていたが、赤字額は徐々に縮小しているという。ちなみに買収当時、モバイク(当時)には2億ユーザーが登録していて、アクティブユーザーは4000万超いたとしている。
同じく移動関連で、美団点評の配車サービス「美団打車」では、「曹操出行」「首汽約車」「神州専車」などの配車サービスと提携し、美団打車から予約できるようにした。中国の配車サービスといえば、滴滴出行(DiDi)が強く、滴滴のシェアは圧倒的であることには変わりないが、美団アプリからもより多くの配車企業を選んで乗れるようになり、すぐに車を予約できるようになった。決算報告書によれば42都市で展開しているという。
美団点評の今後の動きだが、現在発表済みの事柄でいえば、まずシェアサイクル事業の強化を挙げている。また、美団アプリから起動できるミニアプリを本格的に展開するという。すなわち美団アプリをポータル(入口)として、さまざまなミニアプリを利用できるようにし、O2Oをさらに身近な存在として利用してもらおうというわけだ。テンセントが筆頭株主であるため、競争というよりも共存する形で、美団のO2O系のポータルは成長していくだろう。
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