西道: 「プラモデルをつくるのはやっぱり、無理かな」とあきらめかけていたところ、あるメーカーが興味を示してくれました。その会社は過去にロボットアームや安全靴などのプラモデルをつくっていて、ヒシタンクを持参して「これ、つくれますか?」と聞いたところ、快く引き受けてくれました。こうしてヒシタンクのプラモデルが完成しました。
土肥: 考えてみると、ヒシンタクの構造ってシンプルですよね。6つの正方形に囲まれた立方体で、表面にちょっとデザインが施されているだけ。で、キャンペーンに参加した人たちからは、どのような声がありましたか?
西道: 「散歩するきっかけができました」とか「家族で探しています」といった声も。あと、他社製品の写真を送ってくるケースも多いですよね。
土肥: そこですよ。何度も目にしているものの、じっくり見たことがある人は少ないはず。他社製品との違いは、どのように見分ければいいのですか?
西道: 真ん中あたりを見てください。四角いくぼみがありますよね。これが「ヒシタンク」。ちなみに、マークは意匠登録をしています。
土肥: なるほどー! 受水槽を見つけるポイントも教えてください。
西道: 大きな建物に注目してください。敷地内のスペースに、ポツンとあるケースが多いかも。商業施設の場合、駐車場にあることも。
土肥: 最後の質問です。子どものころ、「受水槽の中の水は汚い」「ネズミがいてる」などといった話を聞いたことがあるのですが、これは事実ですか? (都市伝説であってほしい)
安口: タンクの中の水は空にならなくて、ずっとたまっている――。と思っている人が多いようですが、違うんですよね。中の水は1日3回転ほどしていて、水はたまっていません。マンションの場合、1日に必要な水の量の3割ほどしかためることができません。つまり、3回転ほどすることを前提にした設計になっているんですよね。
土肥: ほっ、安心。
安口: 法律で清掃する回数も決められているので、ご心配なく。
(終わり)
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