家庭でプロジェクターを使うときにネックになるのが、明るさ、音、熱の3つ。一般的な液晶方式のプロジェクターは明るすぎたり、音がうるさかったり、熱くなったりするので、使いづらい。この問題を解決するために、「popIn Aladdin」では光源にLEDを使い小型で静かなことが特徴のDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)方式のプロジェクターを採用する。
設計と試作は外部に委託。初めてでき上がった試作品は、程氏の期待を大きく下回った。完成度の低さに、程氏は声を失うほどショックを受けた。
その試作品を、程氏は「まるで饅頭のよう」と評価。現在のものよりはるかに分厚く洗練されていなかったという。最初は既存のシーリングライトに取り付けるものとして企画したが、そのために汎用性を持たせゆとりある構造にしたことで、本体を分厚くしてしまった。
設計は大急ぎで見直されることになった。薄くするために汎用性を捨て、シーリングライトとプロジェクターを一体化することにした。
ハードウェアの開発が進む一方で、コンテンツづくりも進めた。つくったコンテンツは、ひらなが表や読み聞かせ絵本、等身大動物図鑑のような子どもが学習に使えるものや、風景写真や時計のようにインテリアになるもの。家族で一緒に楽しめ、画面を大きくできたり壁に溶け込めるといったプロジェクターの特性に合うものを搭載することにした。
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