では男性アイドルグループの「ピークアウト・ポイント」、すなわち想定されるグループ活動としての寿命はどのぐらいとみるのがいいのでしょうか。
結果論になりますが、これまでのグループたちの活動をみるに、15年ほどで日常的なグループ活動を終えた少年隊が大きな痛手を負うことなくその後も解散せず単発活動ができている点、また内紛、脱退、不祥事などが起きているグループが皆、活動期間15年を超えたグループである点から、「デビュー15年」が一つのターニングポイントであると見ることができそうです。
デビュー15年を迎えたグループはその時点で解散時期を決めて計画的に終息にもっていくというのが、美しい終わらせ方なのかもしれません。ましてや事務所の柱となる人気グループであるなら、10年を超えたあたりから、それに代わる新たな「問題児」を確実に市場投入して育てていく必要があるでしょう。
さて、ジャニーズ・ビジネスを巡る現状においては、もう一つの大きな問題が存在します。それは、19年7月のカリスマ創業者ジャニー喜多川氏の逝去とその後継体制に関することです。ジャニーズ事務所の創業から約60年にわたって、ビジネスを創生し事務所をけん引していたカリスマの逝去は、事務所経営にとって大きな痛手となっています。先に述べたように、長期戦略という視点で経営者として甘さがあったのは確かですが、新人発掘における天才的な感覚に裏打ちされた求心力は、所属タレントの誰もが認める比類すべき者のない唯一無二の存在でした。
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