とはいえ、上司が同席しない、同僚間の打ち合わせなどであっても「顔」を見せ合って会議をする方がいい。人間の脳は、「顔」に反応するようになっているからだ。
赤ん坊のころから、人間というのは、「顔」もしくは「顔のようなもの」には敏感だ。例えば、クマのぬいぐるみで遊んでいた赤ん坊がいたとしよう。そのクマのぬいぐるみから、「顔」を構成する目や鼻、口を取り除いたらどうなるだろうか。変わらず、遊ぶだろうか。ぬいぐるみの手や足がとれたとしても赤ちゃんは遊ぶだろうが、「顔と認識できるもの」がとれてしまうと反応が鈍くなるはずだ。
また、愛する家族になかなか会えない人は、「一目会いたい」と願うものだ。見られるのが手や足でいいかというと、当然そうではない。声だけ、あるいは体の一部に触れていればいいか、というとそうでもない。やはり誰しも「顔」が見たいものだ。
「顔」を合わせていると相手に愛着を覚えたり、好感を持ったりする。「視覚優位」の人でなくとも、そのような感覚を覚えることは多々あるはずだ。「顔」には何か特殊な力がある。組織運営に相互信頼は不可欠。そう考えたら「会議さえできれば、顔なんか出さなくていい」とはいえないはずだ。
企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。
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