和装帯のメーカー、小杉織物(福井県坂井市)は、オリジナルのシルクマスクを4月から製造している。販売チャネルは自社ECサイトと卸売。マスクの幅が17センチほどで、帯の幅とほぼ同じことからマスクを製造することにした。
6月17日には、自社で販売しているものに加え、アパレルメーカーと組んで開発した計100種のマスクを一挙に発売。丸井や渋谷109などでも販売する予定だ。帯のデザインのストックが、そのままマスクに活用できるという。和風ファッションマスクのブームを起こそうしており、日産6000〜7000枚の体制を組んでいる。
同社は「蚕を守る繭を原料とする絹は温度調節の機能があり、夏は涼しく、冬は暖かく感じる素材」としており、帯の素材はマスクに向いていると考えている。購入者の85%がリピーターとなっており、しっかり顧客が付いている。
価格は3枚4800円が標準だが、6月5日から発送する夏用特殊メッシュ織の「涼やか絹マスク」は3枚5400円。
ファッション性にこだわるマスクに力を入れているのは、ライトオン。
同社がオンラインサイトで5月21日から予約受付している「和紙デニムマスク」は、6月上旬に商品が届けられる予定だが、既に上限に近づきつつある。和紙デニムはライトオンが展開する「バックナンバー」の人気商品で、和紙糸を織り込み、温度調節機能がある。ジーンズやトップスと同じ生地を使い、トータルコーディネートが楽しめる。鼻の部分がM字型の立体構造になっていて、フィット感も良い。裏地には接触冷感、抗菌防臭機能がある生地を使用している。価格は1290円。
この他にも、綿100%のウォッシャブルマスク(3枚990円)、耳かけゴムの痛さを回避するやわらかいポリウレタン素材のロコプリントマスクなども販売し、多様なニーズに応えている。
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