最近、米シンクタンクの政策研究所が公開した情報によれば、新型コロナが猛威を振るった3月18日から6月25日までの期間に、億万長者たちの資産がかなり増加していたことが明らかになった。
“億万長者たち”とは、あまり意外な顔ではない。例えば、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス(56)、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ(64)、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ(35)、有名投資家のウォーレン・バフェット(89)、さらには、オラクルの共同創業者であるラリー・エリソン(75)だ。
そもそも彼らは世界でトップを争う超大金持ちである。世界の富豪ランキングでは、ベゾスが世界1位、ゲイツが2位、バフェットは4位でエリソンが5位、ザッカーバーグは7位につけている。
大富豪の彼らが、コロナ禍でさらに資産を増やしているという。例えば、ベゾスは資産が46%も増加し、1650億ドル(約18兆円)になっている。ゲイツは12%も増えて1097億ドルに、エリソンは19%増加して702億ドルになったという。
ザッカーバーグに至っては、63%も資産が増え、891億ドルになっている。バフェットは6%増の715億ドルだ。いずれもとんでもない資産であることは間違いない。億万長者を見ると、全体で資産は14週間で6280億ドルも膨れ上がったという。
では、なぜそんなに資産が増えたのか。シンプルな説明は、コロナ禍でIT関連製品の需要が増えたり、SNSの利用頻度が増えたりした、ということがある。
そのため、コロナ禍でもテック関連の株価は上昇した。Facebookやアマゾンの株価は上がり、それらの株を所有している億万長者たちの資産は当たり前だが増えた。だからこそ富豪たちの資産はどんどん膨れていった。
一方で、億万長者でも痛手を負っている人たちもいる。特に旅行業や、サービス・接客業、そして小売業だ。人々が外出できない以上、どうしてもこうした業界には打撃が大きい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング