近年、インターネット(IoTを含む)の普及や物流技術の進化を背景として、多くの企業がサブスクモデルを続々と採用し始めています。その代表成功例として、オイシックス、ラクサス、ネットフリックス、ブリヂストンの取り組みを見てみます。
【オイシックス】
商材例:「Kit Oisix」主菜・副菜が20分でつくれるレシピと食材のセット
(1)パッケージ化:必要な分量に加工された食材と写真付きレシピカードのセット
(2)サプライチェーン:供給は契約農家から。物流センターを自前で保有し食材の品質管理及び配送の最適化を図る
(3)価格設定:メニューによるが、2食分1490円(税別、以下同)
【ラクサス】
商材例:高級ブランドバッグ
(1)パッケージ化:57のブランドのバッグを使い放題、交換し放題
(2)サプライチェーン:ラクサス保有の在庫の中からユーザーがインターネット上で利用したいバッグを指定し、ヤマト運輸の物流網により配送
(3)価格設定:月額6800円
【ネットフリックス】
商材:オリジナル作品を含む動画
(1)パッケージ化:数千点の動画を常時見放題作品として公開
(2)サプライチェーン:コンテンツは全てデジタル化されておりインターネット経由で配信
(3)価格設定:月額800円〜1800円
【ブリヂストン】
商材:商用車向けタイヤおよびタイヤメンテナンス
(1)パッケージ化:トラックやバスの足回り整備、最適なタイヤ提案、タイヤ交換
(2)サプライチェーン:全国の販売店・代理店によるカスタマイズ提案・サービス提供
(3)価格設定:会社ごとに異なるが月額定額の設定
※2020年7月8日時点。GMOペイメントゲートウェイ調べ
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