マーケティング・シンカ論

サブスクを成功させるか、失敗させるか、キモは「3+1」100年前からあるビジネスモデル(3/4 ページ)

» 2020年07月14日 08時07分 公開
[中山悠介ITmedia]

現代のサブスク代表例は?

 近年、インターネット(IoTを含む)の普及や物流技術の進化を背景として、多くの企業がサブスクモデルを続々と採用し始めています。その代表成功例として、オイシックス、ラクサス、ネットフリックス、ブリヂストンの取り組みを見てみます。

【オイシックス】

 商材例:「Kit Oisix」主菜・副菜が20分でつくれるレシピと食材のセット

 (1)パッケージ化:必要な分量に加工された食材と写真付きレシピカードのセット

 (2)サプライチェーン:供給は契約農家から。物流センターを自前で保有し食材の品質管理及び配送の最適化を図る

 (3)価格設定:メニューによるが、2食分1490円(税別、以下同)

【ラクサス】

 商材例:高級ブランドバッグ

 (1)パッケージ化:57のブランドのバッグを使い放題、交換し放題

 (2)サプライチェーン:ラクサス保有の在庫の中からユーザーがインターネット上で利用したいバッグを指定し、ヤマト運輸の物流網により配送

 (3)価格設定:月額6800円

【ネットフリックス】

 商材:オリジナル作品を含む動画

 (1)パッケージ化:数千点の動画を常時見放題作品として公開

 (2)サプライチェーン:コンテンツは全てデジタル化されておりインターネット経由で配信

 (3)価格設定:月額800円〜1800円

【ブリヂストン】

 商材:商用車向けタイヤおよびタイヤメンテナンス

 (1)パッケージ化:トラックやバスの足回り整備、最適なタイヤ提案、タイヤ交換

 (2)サプライチェーン:全国の販売店・代理店によるカスタマイズ提案・サービス提供

 (3)価格設定:会社ごとに異なるが月額定額の設定

※2020年7月8日時点。GMOペイメントゲートウェイ調べ

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