クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年08月31日 07時00分 公開

日本勢の華麗なる反撃 アイサイトX池田直渡「週刊モータージャーナル」(3/5 ページ)

[池田直渡,ITmedia]

機械にやらせる決意

 さて、ここでもう少しはっきりさせておかなくてはいけないのだが、新型レヴォーグにおいては、安全を担保する基本機能としてのアイサイトがベースにあり、これにアドオンされるオプションのADAS機能として、アイサイトXが追加される構造になっている。ここを理解しないと、全体の話がこんがらがってしまう。

 さて、アイサイトXの一通りの機能を試して思ったのは、「これならもうレベル3以上は要らないのではないか?」ということだ。もちろんそれは後にもっと進んだシステムに接すれば、「ああ、こういう進化の仕方があったのか」ということになるのだと思うが、今の率直な気持ちとしてはこれで十分である。

 質的に最も変わったのは、スバルが「機械にやらせる決意」を持ったことだった。ツーリングアシストの時点では、「迷ったら機械にやらせない」あるいは「わずかでもリスクの可能性があるなら機械にやらせない」だったのが、「安全にできるのなら可能な限り機械にやらせよう」に変わった。われわれはその恩恵を受け、高速道路で、ADASの多大なサポートを受けながら運転できる。操作の大部分を機械に任せ、運転業務全体の中で、重要度が高い部分、例えば安全確認により多くのリソースを割くことができる。

 さてここからの説明が難しい。アイサイトXで追加された機能だけでもかなり多い上、ベースとなるアイサイトとの合わせ技もあって、これを文字だけで解説し続けたとして、辛抱して最後まで読み切れる人はいないと思う。というわけでアイサイトXの機能解説はお手数だがYouTubeで検索してほしい。数多くの同業者がこのテストの動画を上げているので、そっちの方が100倍分かりやすいだろう。以下機能のみを列記して、本記事では、なぜそういう機能が実現できたかに焦点を絞りたい。

  • ウィンカー操作による自動車線変更
  • 斜め後方車両検知による自動車線変更抑制
  • 斜め後方車両検知による手動車線変更警告
  • 料金所自動減速
  • コーナー進入時の適正速度への減速
  • 時速50キロ以下でのハンズフリー
  • 渋滞再発進での自動発進
  • 脇見状態での再発進抑制
  • ドライバーの異常検知と自動車両停止

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