クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年01月27日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:変革への第一歩を踏み出したスバル (1/7)

新広報戦略の中で、スバルは何を説明したのか? まず核心的なポイントを述べよう。今回の発表の中でスバルが「次の時代のスバルらしさ」と定義したのは、従来通りの「安心と愉しさ」で、その意味において従来の主張とブレはない。従来と違うのは、その「安心と愉しさ」とは何なのかについて、総花的にあれもこれもありますではなく、もっと具体的言及があったことだ。

[池田直渡,ITmedia]

 1月20日、スバルは「SUBARU技術ミーティング」を開催し、2020年代へ向けたスバルの指針を初めて明らかにした。

スバルのEVコンセプト

ビジョンを提示する意味

 今、日本の自動車メーカーの方針は大きく2つに分かれつつある。企業としてのビジョンや未来技術の方向性について、積極的に社会に説明していこうとする会社と、情報公開は個別の製品範囲にとどめ、経営計画や製品計画の開示には応じない会社だ。

 面白いことに、それはトヨタアライアンスの版図に近似している。情報公開型のメーカーは、公開を始めた順番にいって、マツダ、トヨタ、ダイハツ、スバルであり、非公開型はホンダ、日産、スズキ、三菱だ。今回スバルが公開型に変わったことによって、トヨタアライアンスの中で非公開型はスズキだけということになる。

 情報公開を一概に正解だといえる根拠はないが、CASEを始め、異業種とのさまざまな協力関係が必須な時代にあって、外部の協力を得ようと思えば、秘密主義では難しいのではないかと筆者は思う。なのでおそらく今後さらに情報公開型の広報戦略を採る会社は増えていくと思われる。

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