1月20日、スバルは「SUBARU技術ミーティング」を開催し、2020年代へ向けたスバルの指針を初めて明らかにした。
スバルのEVコンセプト
今、日本の自動車メーカーの方針は大きく2つに分かれつつある。企業としてのビジョンや未来技術の方向性について、積極的に社会に説明していこうとする会社と、情報公開は個別の製品範囲にとどめ、経営計画や製品計画の開示には応じない会社だ。
面白いことに、それはトヨタアライアンスの版図に近似している。情報公開型のメーカーは、公開を始めた順番にいって、マツダ、トヨタ、ダイハツ、スバルであり、非公開型はホンダ、日産、スズキ、三菱だ。今回スバルが公開型に変わったことによって、トヨタアライアンスの中で非公開型はスズキだけということになる。
情報公開を一概に正解だといえる根拠はないが、CASEを始め、異業種とのさまざまな協力関係が必須な時代にあって、外部の協力を得ようと思えば、秘密主義では難しいのではないかと筆者は思う。なのでおそらく今後さらに情報公開型の広報戦略を採る会社は増えていくと思われる。
スバルが生まれ変わるために その1
筆者を、スバルは北米の有力ディーラーへと招待した。ペンシルバニア州アレンタウンの「ショッカ・スバル」は、新車・中古車を合わせた販売数で全米1位。新車のみに関しても、全米最多級である。「スバルは他と違う」と、この自動車販売のプロフェッショナルは、本気でそう思っている。けれど、具体的に何がどう違うのかが全く説明されない。北米ビジネスの成功について、何の戦略があり、何をしようとしているのか、それを知りたいのだ。
スバルとトヨタ、資本提携強化でどうなるのか?
トヨタがスバルへの出資を強化して関連会社化するとともに、スバルもトヨタ株を取得する。スバルは、マツダ、スズキと並んでトヨタアライアンスにおいて、最恵国待遇を得たことになる。なお、ダイハツは、トヨタが全株式を取得し、すでに100%子会社となっている。つまり今回のスバルの株式相互保有によって、トヨタアライアンスの資本提携は一応の完結を迎える。
スバルはこれからもAWD+ターボ+ワゴン
スバルは東京モーターショーで新型レヴォーグを出品した。レヴォーグはそもそも日本国内マーケットを象徴するクルマである。スバルは、日本の自動車史を代表するザ・ワゴンとして、レヴォーグはGTワゴンという形を死守する覚悟に見える。
自動車メーカーを震撼させる環境規制の激変
「最近のクルマは燃費ばかり気にしてつまらなくなった」と嘆いても仕方ない。自動車メーカーが燃費を気にするのは、売れる売れないという目先のカネ勘定ではなくて、燃費基準に達しないと罰金で制裁されるからだ。昨今の環境規制状況と、それが転換点にあることを解説する。各メーカーはそのための戦略を練ってきたが、ここにきて4つの番狂わせがあった。
アイサイト 分かりにくい誠実と分かりやすい不誠実
スバルがレヴォーグに「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載。都内で行われた試乗会でこのツーリングアシストをテストした筆者はとても混乱した。それは……。
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