日本を変える「テレワーク」

日本人の4人に3人はリモートワークに積極的 対面のコミュニケーションを重んじる一方で、生産性向上の結果も選択できる柔軟性を持ちたい

» 2020年09月14日 19時10分 公開
[秋山未里ITmedia]

 4人に3人はリモートワークに積極的――ネットワーク事業社のライムライト・ネットワークスがそんな調査結果を発表した。47.0%が「状況に応じてリモートワークを選択できる柔軟性を持ちたい」、28.1%が「リモートワークがスタンダードになり、ずっとリモートワークを続けたい」と回答。合計すると日本人の75.1%がリモートワークに積極的という状況が明らかになった。

photo 今後リモートワークの継続を望むか

対面のコミュニケーションを重んじる日本

 一方で、同時に調査した韓国・シンガポール・インドと比べて、日本は「リモートワークを続けたくない」と回答した人の割合が9.8%と最も多く、「リモートワークをスタンダードにしたい」人の割合(28.1%)も最も少ないことが判明した。

 特に日本では対面のコミュニケーションを重んじる風潮が強く、「コミュニケーションはテクノロジーで代替できるものの、対面も必要で、バランスが重要」という回答が56.1%と半数以上を占めた。「テクノロジーは対面の代替にはならない」と答えた割合は17.1%で、調査各国の平均と比べて10.3ポイント高かった。

photo コミュニケーションをテクノロジーで代替できるか

労働時間は「変わらない」か「短くなった」が多いものの、生産性は向上

 労働時間については、30.5%が「オフィス勤務を比べて、リモートワークの方が短い」と回答した。各国の平均(17.3%)と比較しても13.2ポイント高く、労働時間が短縮されていた。

 「リモートワークの方が仕事の生産性は上がる」と実感した割合は65.2%。労働時間は以前と変わらない(47.0%)か、短くなった(30.5%)ケースが合計77.5%を占める中でも、半数以上が生産性の向上を実感した結果となった。

photo リモートワークとオフィス勤務、労働時間の変化について
photo リモートワークの方が仕事の生産性は上がるかどうか

 調査は20207月、ライムライト・ネットワークスが「ロックダウンの際リモートワークを行った」と回答した計1000人(日本:300人、韓国:200人、シンガポール:200人、インド:300人)を対象に実施した。

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