薄毛に悩む人に街頭インタビューに「たまご」を渡して「え? これで本当に毛が生えるの?」なんて感じで驚かせる、というインパクト大のCMの中でも説明しているが、この育毛剤はHGP(Hair Growth Peptide)という卵黄由来の独自成分が配合されている。そんな「たまご育毛剤」という独創的な商品の魅力と、積極的な広告宣伝戦略によって、コロナ禍の中でも順調に売り上げを伸ばしている。
製造発売元のファーマフーズのリリースによれば、「ニューモ」は昨年11月に発売されていて、今年4月には累計出荷数50万本を突破。さらにそこからわずか4カ月の8月28日には、なんと100万本に到達した。まさしく新型コロナの感染拡大が「追い風」となって、売れ方がさらに勢いを増している形なのだ。
活況なのは育毛剤だけではない。例えば、美容皮膚科のシロノクリニック恵比寿では、7月に抜け毛の相談に訪れた患者は前の月の2倍に増えたと報じられている(日テレNEWS24 8月24日)。また、調達・購買業務コンサルタントで未来調達研究所取締役の坂口孝則さんによれば、「男性用のカツラが異常に売れている」という(女性自身 6月9日号)。つまり、「薄毛」対策のビジネスにおいては、新型コロナは足を引っ張るどころか、成長を加速させている側面があるのだ。
では、なぜこんな現象が起きているのか。大きな要素では以下の3つがあるとされている。
(1)リモートワークやマスクの普及で、自分の薄毛を気にする人が増えた
(2)外出自粛による運動不足やストレスで、「抜け毛」の悩みが増えた
(3)「外出自粛」を利用して外見を変える人が増えた
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