バイトダンスとオラクルの説明にズレ〜 TikTokは米中どちらの企業なのか浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/4 ページ)

» 2020年09月24日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

バイトダンスは「出資8割」を強調

 一方、バイトダンスは21日、「TikTokに関する事実と異なる憶測についての説明」と題した声明を発表(リンク)。米企業のリリースや米メディアの報道について以下のように“修正”した。

  • 「TikTok Globalの株主の過半が米国人となり、バイトダンスが支配権を失うという憶測」が流れているが、TikTok Globalはバイトダンスの100%子会社で本社を米国に置く。今後、小規模のPre-IPOラウンドを行い、資金調達後のバイトダンスの出資比率は80%になる見込み
  • TikTok Globalの取締役には張CEOのほかバイトダンスの他の取締役、ウォルマートのCEOが就く
  • 「TikTok Globalが米財務省に50億ドルを支払う」というのは、今後数年の事業の成長を見込んだ法人税などの予測にすぎず、今回の提携案とは直接関係ない
  • 「TikTok Globalが50億ドルの教育ファンドを立ち上げる」との米メディアの報道についても、金額は事実無根。教育分野にはこれまでも投資しており、複数のパートナーとAIや動画を使ったオンラインカリキュラムを計画している
バイトダンスの「TikTokに関する事実と異なる憶測についての説明」と題した声明(リンク

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.