今年の家計を表す漢字は「苦」 コロナ影響色濃く

» 2020年11月15日 07時00分 公開
[ITmedia]

 スパークス・アセット・マネジメント(東京都港区)が10月に行った調査によると、今年の家計を表す漢字として最も多く挙がったのは「苦」だった。また「減」(5位)、「節」(6位)などもランクインし、コロナ禍が家計に悪影響を及ぼしたことが伺える。

夫婦の「今年の家計」を表す漢字(スパークス・アセット・マネジメント)

 夫婦の預貯金の平均残高も、2019年の調査から24万円減少して734万円となった。年代別では、50代で295万円の減少(1036万円から741万円に)、60代では79万円の減少(1612万円から1533万円に)と、50代以上で大きく減少した。なお、1000万円以上の残高を持つ家計は27.9%だった。

夫婦の預貯金残高の平均(スパークス・アセット・マネジメント)

 毎月のお小遣い額もわずかに減少した。平均値は、19年の2万9133円から1135円減少して、2万7998円。ただし、男女とも40代で大幅な減少傾向が見られ、40代男性は5350円の減少、40代女性は7804円の減少だった。

毎月のお小遣い額の平均(スパークス・アセット・マネジメント)

 コロナ禍は家計に大きく影響した。マイナスの影響があると答えた家計は41.5%。その結果、コロナ禍を機に節約するようになったものは、「外食費」(46%)が最も高く、次いで「レジャー・娯楽費」(38.1%)が、「交際費」(26.3%)がとなった。

コロナ禍の家計への影響(スパークス・アセット・マネジメント)

 本調査は10月16日と17日に、20歳以上の既婚男女を対象とした。全国から年代ごとに200名ずつ、合計1000人にインターネット調査を行った。

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