ルシードが開拓した「ミドル世代」の男性化粧品市場。その後、他社もミドル世代向けの商品を展開し、市場はさらに活性化してきている。倉石氏は、市場の先駆者として「半歩先を行く提案をしていきたい」と今後の抱負を語る。
8月には、シワやシミ改善クリーム「ルシード アドバンスドケアシリーズ」を発売。男性化粧品として初めてシワ改善をうたう商品だ。また、日常のスキンケアではすぐに治せないシミや、目の下のくま、青ヒゲなどを隠すコンシーラー2種類と、ローションも展開した。コンパクトタイプのコンシーラーは男性でも持ち歩けるよう、手帳をモチーフにしたレザー調のデザインを採用した。
「清潔志向が高まり、化粧品に対する知識も増えていく中で、高機能な商品も受け入れられるのではないか。少し“とがった商品”でも、受容され広がっていく時期ではと思い、商品の構想を進めた」(倉石氏)
新型コロナウイルス感染拡大でリモートワークの普及が進んだことも市場を変化させるきっかけとなった。同社が40代男性を対象に行った調査では、複数人でのWebミーティングで「一番自分の顔を見る」と回答した人が18.3%。また、自分の顔について「若く見える」(7.5%)よりも「老けて見える」(54.1%)と感じていると答えた人が多くなった。倉石氏はリモートワークをきっかけに自分の顔の変化に気付き、男性がスキンケアに向き合いつつあると話す。
コロナ禍を機に、新しい動きを見せる男性化粧品市場。ルシードの「半歩先を行く提案」は新しいトレンドを作るきっかけになるだろうか。
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